世の中で定説になっていることには少々怪しいものが混ざっています。
今回は私が怪しいなあと思う説について、色々調べて考えてみました。
「嘘でしょ」「そんなわけあってたまるか」という説の数々をご覧ください。
Contents
嘘・デマ・インチキだと思う説
バレエをやってると足が細くなる説
バレリーナのすらっと長くて真っ直ぐな脚、あこがれちゃいますよね。
今からでもバレエを習ったら、または子どもに小さいうちからバレエを習わせたら、O脚にならずにあんな細い脚になれるのでしょうか?

バレエは見た目よりも激しい運動ですから、長年続けていれば脂肪が落ちたり引き締まったり、姿勢が良くなったりはすするでしょう。
しかし、短足でずんぐりむっくりな骨格まで変わるなんてことは有り得ません。
というか、生まれつきバレリーナ体型の子じゃないとバレリーナになれないのです。
ロシアのバレエ学校では入学に際し身体的条件が厳しく審査されます。
膝が出ている・O脚・太ももが発達しすぎ・出っ尻・短足の子どもはそもそも弾かれて入学すらできません。ちなみにブスもだめ。
日本ではバレエは「お稽古事」なので、バレリーナ体型でなくても顔の造形が悪くてもバレエは習えますが、それで体型が良くなるわけではありません。
実際、私もちょっとだけバレエを習っていたことがあるのですが、トドみたいな体型で軽快に踊るベテランのオバサンがいました。私も人のことは言えません。
バレエをやるからバレリーナ体型になれるのではなく、バレリーナ体型でなければバレリーナになれない。
トイレを掃除すると宝くじが当たる説
2015年、こんな宝くじBIGのCMが流れていました。
西島秀俊「よっぽどお金が好きなんだな」
GACKT「俺が金を好きなんじゃない、金が俺を好きなんだ」
西島「どうすればお金に好かれる?」
GACKT「トイレを掃除するんだ」
(美女が運んできた大量のトイレブラシを持ってヘリコプターに乗り込む)
トイレを掃除するとお金持ちになれる説はこのCMに始まったことではありません。
「トイレをキレイにすれば金運が上がる」といったスピリチュアルな話だけでなく、「従業員のトイレには経営姿勢が現れる」などとも言われてきました。
関連書籍もこんなにたくさん!

じゃあ、今からめちゃくちゃトイレ掃除をしたら宝くじが当たるのかというと、そんなワケはないですよね。
トイレ掃除をして宝くじが当たるんだったら、ビルの掃除はみんな宝くじを当てて辞めていくので人気の職業になっているはずです。
ところが、うちのビルで働いてる掃除のおばさんはずっと同じ人です。
よってトイレを掃除しても、宝くじは当たりません。
しかし金持ちの家のトイレがキレイなのは本当です。
私が見る限りでは、旦那さんの稼ぎだけで十分に生活できるので奥さんは専業主婦になって家じゅう掃除を行き届かせらるパターンが多いようです。
トイレを掃除してもしなくても、宝くじが当たる確率は変わらない。トイレを掃除すると金持ちになるのではなく、金持ちは毎日トイレ掃除をする余裕がある。
YouTuberは楽な仕事か?
お金を湯水のように使ってふざけた動画をアップするユーチューバーは、楽な仕事だと思われているフシがあるようです。
実際、あるYouTuberは「楽です」と動画の中で言っていましたが、それはプロ野球選手がトレーニングを楽だと言うのと同じで、誰にとっても楽というわけではないんじゃないかと思います。
というのも私は昔、内職で動画編集をやっていたことがあるのですが、死ぬほど時間がかかって面倒臭かったからです。
お店の紹介みたいな30分くらいの動画でしたが、キャプションとか音楽とかつなぎの映像を入れて、通りがかった車のナンバーにひたすらモザイクを掛けて、また最初から見てチェックして…とそれ1本だけで何日もかかってしまいました。
私が初めて見たYouTuberの動画は、はじめしゃちょーの【泡】ハンドソープ何回プッシュできるか選手権でした。
正直なところ内容は別に面白くもなんともなかったのですが、編集技術にびっくり!
何十回とプッシュするたびにいろんな顔芸をしているのですが、全部のシーンを細かくカットしてつなぎ合わせるなんて正気の沙汰じゃないことは、動画編集をちょっとやっただけの私にも分かります。
YouTuberとは、よほど動画づくりが好きなだけでなく技術もなければできない仕事だと思いました。
同じようなことやるなら面白い系プロブロガーの方が楽なんじゃない?…と思うのは私が文章を書くのが苦にならないからかもしれません。
YouTuberが楽なのではなく、動画づくりが苦にならない、楽しいと思える人がYouTuberになれるのである。
ピアノを習うと頭が良くなる説
カシオ計算機の調査によると、国内難関大学の在校生・卒業生の男女1,188名のうち、43%が「ピアノ」を習った経験があると回答したそうです。
更にネットで検索してみると「ピアノを習うと地頭が良くなる」「幼いころにピアノを習った子どもは学力が高い」といった説がたくさん出てきました。
しかし、これは地頭が良い人がたまたまピアノを習っていたというだけなのでは?
私もピアノは習っていましたが、ピアノの曲を覚えるのとテスト勉強には近い部分があります。
1小節ずつ音と手の動きを記憶するのは単元の解法を記憶するのと同じだし、通し練習でミスしたところを重点的に練習するのはテストの予想問題を解いて復習するのと同じです。
要領よくピアノの曲を覚えられる人はテスト勉強もそつなくこなせますから、ピアノが上手な人は勉強もできる、ということになります。
しかしその地頭力がピアノによって身についたのか、元々その人が持っていたのかは分かりません。
また、ピアノは弾けるけど学校の勉強は全くダメという人物が私の友人にいますから、何か他のパラメータが関係していることも考えられます。
もうひとつ別の発想もあります。
ピアノは割とお金のかかる習い事です。ピアノそのものは数十万円〜買えますが、ピアノを置いて練習ができる環境となると戸建てか防音室のあるマンションということになります。
一方、東大生の親は平均年収が1,000円と知られています。国立大なので貧乏でも入れる学校ではありますが、ド天才以外が受験を勝ち抜くには課金が必須。
つまり、ピアノを習えるのも、難関大に合格できるのも「家が金持ちである」という要因が共通しているだけ…かもしれませんね。
どうでもいいですが、うちは親が音楽教師で実家も田舎だったからボロいアップライトピアノが置いてあっただけで、金持ちではありませんでした。
地頭がいい子はピアノも勉強も要領よくこなす。親が金持ちでないとピアノは習えないし、難関大受験の課金もできない
東大生のノート術
「東大に合格するノート術」なるものもあるようです。
やっぱり関連書籍がこんなにいっぱい。

読んではいないんだけど、たぶん「カリスマ主婦の超節約家計簿術」を一般人がトライするのと同じぐらいの効果しか見込めないんじゃないかと思います。
ちゃんと節約意識のある人がやるから家計簿を使いこなして節約できるのであって、浪費家は家計簿の本と家計簿を買って使わずに終わります。
東大ノート術も、勉強する意欲とIQがあるから使いこなせるのであって、普通の人がマネしたからといって東大に入れるわけではなんじゃないでしょうか。
本当に効果があったのか確認するには、同じぐらいの学力の人たちを東大ノート術チームとふつうのノートチームに分けてどの位差がつくのか調べないと分かりませんよね。
カリスマ主婦の家計簿で誰もが節約できるわけではないように、東大生のノートで誰もが偏差値70を超えられるわけではない。たぶん。
留学すると英語が堪能になる
英語を覚えるには語学留学だぜ!っていう風潮もありますがこれもインチキじゃないかと疑っています。
留学してどれだけ英語を勉強するかが大事なのであって、留学しても夏目漱石みたいに部屋に引きこもって何もしていなかったら何にもならないわけで。
秋田の国際教養大学では1年間の留学も必須ですが、留学する前から全ての授業が英語で行われ、TOEFLスコアのノルマもあるそうです。
日本人が英語を習得するには約3,000時間が必要と言われています。
1日6時間ずつ勉強しても500日かかりますから、数ヵ月の短期留学程度でペラペラになるなんて土台無理な話です。
日本にいるうちからしっかり準備し、留学先でも自分から日本人以外と友達になるなど積極的に英語を学ばないと留学のお金と時間を無駄にしてしまうんじゃないでしょうか。
留学すれば英語がペラペラになるわけじゃない。どこに居ても英語の習得には3,000時間の学習が必要。
事故多発の看板のせいで事故が増える説
人はイメージした通りの行動を取ってしまうので、「事故多発」のカンバンを見ると事故のシーンをイメージし本当に事故を起こしてしまう、という説はどうでしょうか?
スポーツの世界ではイメージトレーニングに効果があることが実験で明らかになっています。
しかし、事故多発のカンバンはそれとは別の話で、因果関係がまったく逆になっています。
そこは元から事故が起きやすい場だから「事故多発」のカンバンが立てられたのであって、看板が事故を誘発しているわけではない!
と思いきや、チェコでは看板が原因で事故が起こってしまった事例が見つかりました。
その看板というのが、ミニスカートの女性警官等身大パネル。真冬なのに夏服な警官の看板にドライバーが注目してしまい、看板設置前と比較して事故は2倍に増えてしまったそうな。
看板に気を取られすぎると本当に事故ってしまうかも?!
元々事故が起こった場所に「事故多発」の看板は立てられる。脇見運転ダメゼッタイ!
おまけ・たぶん本当だと思う説
なんだかやる気のない人みたいなことばっかり書いてしまったので、最後にちょっとモチベーションが上がりそうな話をおまけします。
成功した人は成功するまで諦めなかった人である説
エジソンは、電球を発明するために2,000種類以上の素材を試したと言われています。
「アマタツー!」でおなじみの気象予報士、天達武史さんは気象予報士試験に6回落ちて7回目で合格したそうです。
東大医学部にも7浪して合格した猛者がいます。
中には努力が報われず人からバカにされて、失意のままに一生を終えた人もいるかもしれません。
しかし成功した人たちは、ただ1人の例外もなく「成功するまで諦めなかった」人々です。
なかなか上手く行かないことは、もしかしたら単純に試行回数が足りないだけかもしれません。
滅多に当たらないジャンボ宝くじだって、9万2103年間買い続ければ99%を超える確率で1等が当たる計算になりますから!子孫代々まで買い続ければ、いつかは当たる?!
絶対の成功法則とは、成功するまで諦めないこと! 試行回数を増やせば確率は上がる。
怪しい説についての考察|まとめ
なんとなく因果関係のありそうなことも、実は偶然だったり、原因と結果が逆だったり、ただの相関関係だったりすることがあります。
「これをすればこうなりますよ」という説は本当かもしれないし、嘘かもしれません。
何でもかんでもすぐに信じずに、半分は疑って自分なりによく考えて賢く生活しましょう。
最後にオマケで出てきた「成功した人は、成功するまで諦めなかった人だ」は論理的には正しいけれど、実際に何回も失敗しながら努力を続けるのは大変ですよね。
どうしたら失敗続きの中でもモチベーションを保ち挑戦し続けられるのでしょうか?
以下の記事では、イチローの言葉をヒントに「失敗しても諦めないコツ」を解説しています。合わせてどうぞ!
ピアノレッスンと学力の関係は? 難関大生1,188名を調査
「看板で事故防止」作戦が裏目に、“ミニスカ警官”に目奪われ事故倍増?
7浪でも合格が勝ち! 東大卒ママは子どもをこう褒める
ジャンボ宝くじ 何年買い続けたら1等当せん確率が上がるのか
スポーツは「脳」が行っている!?
一人でも多くの人に、人生をもっと楽しんでもらえたらいいな!と思い、このブログを書いています。
私たちは何人かで記事を書いていて、色々なメンバーが集まっています。
中には、4年前ぐらいまで、真っ暗闇のどん底の中にいた人もいるんです。
信じていた人に見捨てられ、寂しさを紛らわすように刺激的なゲームやネットの掲示板や動画を見まくり、一食にご飯を2合食べるほどの過食も止まらず、コンビニの袋だらけでゴミ屋敷寸前・・・!
それぞれ色々な問題を抱えていました。
ところが、私たちの先生であり、頼れる友人でもある佐藤想一郎さんに出会って、私たちの人生は全く逆の方向に回り始めました。
20代なのが信じられないくらい色んな経験をしていて知識も豊富なのですが、何よりも「良い未来」を信じさせてくれる不思議な言葉の力を持っています。
そんな想一郎さんのメルマガを読んで、次々と奇跡のようなことが起こっています。
たとえば、先ほど紹介したメンバーも、今は過食が治り、ライターとして独立、安定した収入を得て、一緒に成長していける仲間達とも出会たんです!
もっと多くの人に人生を楽しんでもらいたいという思いから、このブログでは、想一郎さんの無料メルマガを紹介しています。
ぜひこの下から詳細を見てみてくださいね。

こんにちは、佐藤想一郎と申します。
このメールマガジンでは、古今東西の学問を極めた師から直接教わった口伝をもとに、今まで直接200名以上の相談に乗ってきた経験による「人生を変えるための裏話」を、実話を通して伝えています。
たとえば、
・成功して認められるほど不幸になっていく人の特徴と原理
・神様に味方され、運命さえ超え、”奇跡”を起こす生き様について
・モチベーションを3分で急上昇させる「魔法」を発動する方法
といった、ちょっぴり不思議な話をしています。
ぜひ一度、読んでみてくださいね。